1961年、木下恵介監督の映画「永遠の人」で本格デビュー。当時、同じ松竹に所属した俳優、竹脇無我さん(2011年死去、享年67)とともに、二枚目として細めのパンツをはくモッズルックで売り出した。
しかし、生来、頑固な性格で非社交的。「舞台はお客さんがいるから嫌。映画は時間がかかるし、舞台あいさつがあるから嫌だ。テレビはそれがない」と周囲に語り、60年代にフリーになってからはテレビを中心に活躍の場を広げていった。
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「眠狂四郎」などで正統派の二枚目、ニヒルなプレーボーイのイメージを確立。ドラマ「うちの子にかぎって…」が転機となり、その後はさえない父親役などで三枚目も好演した。その集大成とも言えるのが、三谷幸喜氏(59)脚本のドラマ「古畑任三郎」で演じたキャラクターだ。独特な口調やキャラが広く愛され、「新しい自分を引き出してくれた」と三谷氏に感謝していた。
最後の作品となったのは2018年2月に放送された「眠狂四郎 The Final」。その際、「現代劇も時代劇も十分やった。やりたいもの、できるものは、やり尽くしたような気がする」と引退をほのめかしていた。