武漢研究所員１９年秋通院か　米情報機関報告書と報道、新型コロナ起源の議論再燃の可能性

　米紙ウォールストリート・ジャーナルは２３日、中国武漢のウイルス研究所の研究者３人が２０１９年１１月に病院で治療が必要になるほど体調を崩していたことが、未公開の米情報機関の報告書で明らかになったと報じた。時期や通院の詳細が明記されているといい、新型コロナウイルスの起源に関する議論が再燃する可能性がある。
　同紙は報告書の存在が、研究所から新型コロナが流出した可能性について「より詳細な調査を求める声を後押しする可能性がある」と指摘した。
　中国外務省の趙立堅副報道局長は２４日の記者会見で、報道について「全く事実と異なる」と反発。１９年１２月３０日より前に研究所がコロナと接したことはなく、これまで感染者は１人も出ていないと主張した。

googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });

　ＣＮＮテレビは研究者らが入院したと伝えた。ただ、情報機関は研究者らが実際に何の病気にかかったのか把握できておらず、新型コロナの起源については中国から来たという事実以上の確たる情報はないという。
　米国家安全保障会議（ＮＳＣ）当局者はウォールストリート・ジャーナルに「パンデミックの初期段階について、中国内での起源を含めて深刻な疑問を抱き続けている」と述べた。