大林監督、東京国際映画祭の特別功労賞を受賞 車いすで登壇
この記事をお気に入りに登録しませんか!
大林監督、東京国際映画祭の特別功労賞を受賞 車いすで登壇
第32回東京国際映画祭で特別功労賞を受賞した大林監督(前列中央)、作品に出演した常盤(同左)ら【拡大】 がん闘病中の映画監督の大林宣彦氏(81)が1日、第32回東京国際映画祭(5日まで)の特別功労賞を受賞し、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた贈呈式に出席した。 同賞は、長年の映画界に対する貢献をたたえて贈られる賞で、俳優、仲代達矢(86)とともに受賞。来年4月公開の新作映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」を携え、車いすで登壇した大林監督は「みなさんきょうはありがとうございます。感謝感激雨あられ」とあいさつすると、「ここから先はちょっとだけ私が主役だ」と切り出し、出演女優、常盤貴子(47)から花束を受け取った。 イベントの質疑応答。観客の海外ファンから「可能な限り映画をつくり続けていきますか?」と聞かれると、「未来のことは誰にも分からない。あと2千年、3千年はつくりたい。あの戦争を知っている私が、知らない若い人たちのために、映画の学校ではらはらドキドキ、すりすりわくわく。感動的な物語をつくりだしておみせしたい。作品をつくりたい」と映画づくりへの情熱を口にした。 本作は、20年ぶりに故郷を舞台にした戦争の悲劇性を訴えるファンタジー作品。2016年8月、末期の肺がんで余命3カ月と告知され昨年、脳に転移。脳のがんが放射線治療で消えた後の昨年7月から9月まで、出身地の広島・尾道市を中心に同作を撮影した。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 大林監督、東京国際映画祭の特別功労賞を受賞 車いすで登壇