【ヒューマン】石黒賢の探究心「知らないことは面白い」

普段は柔和な笑顔だが、本番になると俳優業、テニスで鍛えた瞬発力を発揮する石黒。「とくダネ！」に新風を吹き込んでいる＝東京・台場【拡大】 　色気がある。凛とした目、スーツの上からでも分かる逞しい二の腕と胸板…。同じ男でこうも違うものかと正直、うらましい。俳優、石黒賢、５３歳。フジテレビ系情報番組「とくダネ！」（月～金曜前８・０）で、月曜のスペシャルキャスターに就任して丸１カ月が経った。硬式テニスを楽しむ芸能界屈指のスポーツマンながら、「知らないことは面白い」を信条に探求心でキャスター業も楽しんでいる。（ペン・森岡真一郎、カメラ・桐原正道）　俳優として善人も悪人も多彩に演じる石黒に、“月曜朝の顔”が新たに加わった。放送２１年目に突入したタレント、小倉智昭（７２）がメインキャスターを務める「とくダネ！」チームに、９月３０日から仲間入りを果たした。　「災害のニュースのときなど、コメントが薄っぺらなヒューマニズムに陥ってないか、とかいろいろ考えます。難しいですね。女房から助言？　『もっとゆっくりしゃべるように』とか『身ぶり手ぶりが多い』とか、駄目出しのオンパレードです。でも、女房からほめられるようになったら、おしまいですから」　妻の反応に苦笑しつつ、成城大の１学年先輩だった伴侶は最も身近で厳しい視聴者として頼りにしているようだ。　「とくダネ！」のスペシャルキャスターは、ニュースに対する私見を語るだけでなく、得意分野でプレゼンするコーナーを持つ、まさに特別な存在だ。来年の東京五輪に向け、月曜の石黒は主に週末に行われたスポーツのコーナーを担当。お茶の間からは的確かつスマートに意見を述べているように見えるが、８月上旬に出演オファーがあった当初は不安で断った。 【続きを読む】