佐藤ひらりがワンマンライブ 全盲の女子高生シンガー・ソングライター

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佐藤ひらりがワンマンライブ 全盲の女子高生シンガー・ソングライター
母の絵美さん(右)も途中、MCの補助で登壇。ひらりが2歳のときから母1人子1人で支え続ける【拡大】  全盲の女子高生シンガー・ソングライター、佐藤ひらり(18)が10日、東京・新宿区のライブハウス、新宿ケントスでワンマンライブを開催。ピアノ弾き語りで自作の新曲「令和」のほか美空ひばりの歌などを透明感あふれる歌声で次々と披露し、満員の観客の感動を呼んだ。 「ひらりワールドの始まりです! こう見えても目が見えないので、みんな盛り上がってね!」と気さくに呼び掛け、ライブをスタートさせたひらり。中島みゆきの「糸」や美空ひばりの「リンゴ追分」、ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」など、ジャンルを超えて歌い上げた。 歌の合間には「来年の東京五輪・パラリンピックで国歌を歌いたい。目標はスティービー・ワンダーです」と夢も告白。「私はほめられて伸びるタイプ。最近、『ほめられて伸びる子の行進曲』を作りました」とノリのいいユーモラスな新曲も歌って笑いを誘った。 アンコールの拍手には「もしかしてアンコール? よかった、帰れコールじゃなくて!」と声を弾ませ、本田美奈子.バージョンで得意の「アメイジング・グレイス」や自作曲「みらい」を歌った。 現在、筑波大附属視覚特別支援学校音楽科(高校)の3年生。2001年5月28日、新潟県三条市に生まれた。生まれつき視神経低形成という目の病気で全盲だったため、母の絵美さん(45)は「いい音楽をたくさん聴かせたい」とポップスやクラシックのCDを聴かせ続けた。 2歳のときに両親が離婚し、母1人子1人の身に。5歳の時に絵美さんから贈られたピアノにはまって時折、簡単な作曲もするように。2011年3月、9歳のときに起きた東日本大震災の被災地に思いをはせ、大変なことがあっても心の目を開いて明るい未来を築こうと呼び掛けた初のオリジナル曲「みらい」を作詞、作曲。13年7月にCD化して、売上金の一部100万円を被災地に寄付した。 その後は国内外でライブ活動を続ける一方、テレビ各局の情報番組にも出演。この日のライブ後には本紙の取材にも応じ「タモリさんが大好きなので、司会をする(テレビ朝日系)『ミュージックステーション』に出たいな。将来は音大で本格的に作詞作曲を学びながら、シンガー・ソングライターを続けたい」と語った。 現在、アルバム「なないろの夢」「こころのうた」を発売中。なお、この日のライブの司会はフリーアナウンサー、川原弓奈が担当し、自らも歌を披露して会場を盛り上げた。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 佐藤ひらりがワンマンライブ 全盲の女子高生シンガー・ソングライター