中国アリババ、「独身の日」セールで取引額４兆円突破

　中国で「独身の日」と呼ばれる１１日に実施されたインターネット通販各社の値引きセールで、最大手アリババグループの取引額は過去最高を更新し４兆円の大台を突破した。２０２４年までに利用者１０億人超え、売上高１０兆元（約１５６兆円）以上を目指しており、競合相手として米アマゾン・コムも視野に入る。　アリババの１９年７～９月期決算は売上高が前年同期比４０％増の１６６億５１００万ドル（約１兆８０００億円）、純利益は約３・６倍の１０１億４９００万ドルだった。ただ独身の日の取引額の伸びは、０９年のセール開始以来、最も低い水準の前年比２５％増だった。　一方、アマゾンの７～９月期決算は売上高こそ前年同期比２４％増の６９９億８１００万ドルだったが、純利益は配送費がかさみ２６％減の２１億３４００万ドルだった。アリババより５年早い１９９４年設立。有料会員が１億人を突破し、事業やサービスも多角的だ。ただ中国市場に関しては、４月にネット通販事業の停止を発表した。（共同）