小６女児誘拐男、不明２、３日前に大阪で会う約束か　「１日１食」で監禁

栃木県小山市内から大阪へ向けて移送される伊藤容疑者＝２４日午前【拡大】 　大阪市の小学６年の女児（１２）を誘拐したとして、未成年者誘拐容疑で栃木県小山市の自称派遣社員、伊藤仁士容疑者（３５）が逮捕された事件で、女児が行方不明になる２～３日前に伊藤容疑者と会う約束をし、同容疑者宅では「１日１食くらいで、風呂も２日に１回くらいだった」と話していることが２４日、分かった。同容疑者はスマートフォンの使用も禁止しており、大阪府警は女児を監禁し支配しようとしたとみている。　伊藤容疑者は２４日、身柄を栃木県警小山署から大阪府警に移され、捜査が本格化した。　午前８時１５分頃、栃木県警小山署から白い車が出てきた。後部座席中央には、かがみ込んだ伊藤容疑者の姿があった。ＪＲ小山駅から新幹線で移動。東京駅で乗り継ぐ際には報道陣に囲まれ「危ない！」などと怒号が飛び交った。新大阪駅には午後０時２０分過ぎに到着。府警の車で同４５分頃、府警本部に入った。　一方、栃木県小山市の伊藤容疑者の自宅では、午後２時半過ぎに府警の捜査員約１０人が家宅捜索を開始。２階建ての１階居間でＳＩＭカードが抜かれた状態の、女児のスマートフォンが見つかった。女児のものと特徴が一致する財布もあった。　女児は、スマホを伊藤容疑者宅に着いた直後に靴とともに取り上げられ、「スマホは使うな」と言われていたと説明。「１日１食くらいで、風呂も２日に１回くらいだった」とし、鉄砲の弾のようなものを見せられて怖くなったとも話している。府警は監禁されていたとみている。 【続きを読む】