５Ｇ通信は「新産業の基盤」　ソフトバンク社長が講演

講演するソフトバンクの宮内謙社長＝２９日午後、東京都内【拡大】 　ソフトバンクの宮内謙社長は２９日、東京都内で講演し、来年春から本格的なサービスが始まる第５世代（５Ｇ）移動通信システムについて「現実の世界とデジタルの世界が融合し、新しい産業の基盤になる」と意義を語った。　５Ｇは現行の通信システムと比べて、多数の機器と同時に接続し、通信の遅れも大幅になくなるのが特長。５Ｇ活用の具体例として、工場内に通信機能を持ったカメラを設置し機器を点検する仕組みが実現するほか、テレビカメラを通じて遠隔地から医師が患者を診療できるようになると説明した。　５Ｇの普及で膨大なデータが生まれるようになり「データを吸い上げた人工知能（ＡＩ）が答えを出す。こんな時代がこの５年で一気に進む」と語った。