恐怖…閉じ込められた女優の吉田美佳子

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恐怖…閉じ込められた女優の吉田美佳子
吉田美佳子【拡大】  今年1月期のNHK「トクサツガガガ」で金髪のみやび役を演じた若手注目の女優、吉田美佳子(20)が、5日まで連続放送される「NHKスペシャル」の連続ドラマ「パラレル東京」に出演。首都圏直下型地震で倒壊ビルに閉じ込められた極限状態を声のみで表現する。 同作では「トクサツ-」でも共演した主演の小芝風花(22)ふんする報道番組の新米キャスターと携帯電話で会話する高校生役で登場。撮影では閉じ込められた状態を再現するため、小さな箱型のセットに入り、本番の2時間前からスタンバイ。身動きもできない暗闇の中、「途中で時間の感覚が分からなくなるし不安で泣きたくなりました。もちろん、この環境での演技は初めてです」と苦笑しながら振り返った。 清楚な雰囲気の愛らしい表情が魅力だが、姿は一切映らず。極限の閉塞感で小芝とやりとりし「演じながら『大丈夫、助かる』と希望が持てたり、その後、絶望に変わったり。疑似体験しながらリアルに演じることができたと思います」と力説。生死に直面する精神状態を体現し、抜群の存在感を発揮している。 2014年の舞台「つか版・忠臣蔵~大願成就討ち入り篇」で女優デビュー。これまで30公演以上の舞台などを経験しながら演技力を磨いてきた。今年5月の舞台でヒロインを務めた「新浄瑠璃 百鬼丸~手塚治虫『どろろ』より~」でも声のみの演技に挑戦。今回は暗闇での演技を想定し、禅寺で2泊3日の座禅合宿を敢行した。 旺盛なチャレンジ精神も持ち味で「今回の役を通して、通常の会話よりも密度の濃いコミュニケーションを体感できました」と胸を張った。 一方、11月15日公開でオムニバス形式のサイレント映画「エンジェルサイン」(北条司総監督)の一編「故郷へ」に出演。インドネシアで撮影され、こちらは声なしで豊かな感情表現を披露。海外での演技は初挑戦だが「リハーサルで泣く演技をしたら、監督さんも泣いたんですよ。言葉が通じなくても、お芝居でつながれるんだなって…」と感激していた。 「次の作品では、声も顔もどっちも出したいですね」とユーモアたっぷりに願う吉田。ベテランの業界関係者らは澄んだ瞳と凛とした雰囲気を「デビュー当時の夏目雅子さんに似ている」と絶賛する。演技以外に大手自動車部品メーカー、ニッパツの企業広告を担当するなど活躍の場を広げており、今後については「様々な顔になれる女優になりたいです」と目標に掲げた。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 恐怖…閉じ込められた女優の吉田美佳子