イーストウッド作品で論議 米報道被害描き地元紙反発
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イーストウッド作品で論議 米報道被害描き地元紙反発
1996年のアトランタ五輪開催中に起きたテロ事件の報道被害を取り上げた、米映画界の巨匠クリント・イーストウッド監督(89)の最新作を巡り、記者の描き方に問題があるとして当時事件を報じた地元紙が11日までに映画会社などに抗議した。13日の全米公開を前に注目が集まっている。 映画は「リチャード・ジュエル」(日本公開は来年1月17日)。テロの被害を最小限に抑えた英雄として持ち上げられた警備員ジュエル氏が数日後、地元紙報道で容疑者とされ、疑いを晴らすまでの実話を基にしている。米国での報道被害の象徴的存在とされ、メディアとの対立を続けるトランプ政権下で報道の在り方に一石を投じた作品として話題になっている。 地元紙は、イーストウッド監督や配給大手ワーナーに対し「脚色が加えられている。そのことを明示すべきだ」と文書で抗議。特に女性記者が連邦捜査局(FBI)捜査官から捜査情報を入手し報じた経緯は「事実無根で名誉毀損に当たる」と主張した。一方、監督側は「多くの資料に当たった」と一蹴。ジュエル氏の名誉回復を狙った作品であることも強調した。(共同)
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) イーストウッド作品で論議 米報道被害描き地元紙反発