【記者とっておきの話】プロデューサー小泉今日子の徹底した裏方ぶり

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【記者とっておきの話】プロデューサー小泉今日子の徹底した裏方ぶり
 身長150センチ台の小柄な美女から受け取った名刺に目を落とすと、誰もが知っている名前がつづられていた。「小泉今日子」。肩書は歌手や女優ではなく、舞台などエンターテインメントを企画制作する会社「明後日」の代表取締役だった。 スター女優の“裏の顔”を目撃したのは今年5月。パートナーである俳優、豊原功補(54)が脚本・演出など4役を務めた舞台「芝居噺弐席目『後家安とその妹』」の取材だった。 同作のプロデューサーが小泉で、記者が稽古場に到着するや関係者と並んで丁寧にあいさつ。その姿は完全に“スタッフの小泉さん”に見えた。 2015年に「明後日」を立ち上げ、女優業と並行して舞台などのプロデュース業にまい進。昨年は女優業の一時休業を発表するなど少数のスタッフと制作に心血を注いでいるだけに、その裏方ぶりには驚かされた。 舞台の宣伝活動として豊原らキャスト陣が行った新宿通りでの練り歩きでは、ほぼすっぴんの小泉もキツネのお面をかぶって参加。“サンドイッチマン”になって先頭を歩けば、歩道の通行人一人ひとりに告知するなどPRに終始。“正体”に気付いたファンには記念撮影やサインに応じながら、舞台も忘れずアピールしていた。 その後の豊原のインタビューにはプロデューサーとして同席し、作品づくりへの思いを丁寧に伝えた。終了後、練り歩いた感想を聞くと「プロデューサーというのは大きな雑用係なので」と照れ笑い。キョンキョンスマイルは健在だったが、黙々と椅子を片付ける姿は“なんてったって裏方”だった。宮越大輔(みやこし・だいすけ) 2005年からサンケイスポーツ文化報道部で社会面を担当。09年から芸能班となり映画、音楽を経て、現在は放送局を担当。ウイスキーの造り手になるのが夢だが、最近はクラフトビールの「パンクIPA」を愛飲中。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【記者とっておきの話】プロデューサー小泉今日子の徹底した裏方ぶり