韓国の航空業界トップ、大韓航空は同2位のアシアナ航空の買収に向けた調整作業を本格化させる。両社系列の格安航空会社(LCC)も段階的に統合。政府系の韓国産業銀行も支援する。新型コロナウイルスの感染拡大で経営が悪化した航空業界は、世界でも大型再編を通じた立て直しへ、かじをきりそうだ。
国際航空運送協会(IATA)によると、2019年の旅客キロ数(旅客数と飛行距離の掛け算)は大韓航空が世界28位、アシアナ航空が42位。単純合算すると15位になり、22位のANAホールディングスや33位の日本航空を上回る。
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産業銀行は、アシアナ航空系列のエアソウルとエアプサン、大韓航空系列のジンエアーの3社統合で国内LCC市場の再編を図る計画だ。
大韓航空とアシアナ航空の統合は、両社や系列LCCを含めた国内線シェアが62・5%に達するため寡占への懸念も出ている。
ただ政府主導の統合計画のため承認されるとの見方が強い。アシアナ航空の韓昌洙社長は16日、買収に必要な承認など一連の手続きが来年下半期には完了するとの見通しを明らかにした。(共同)