【関西レジェンド伝】林与一(4)ひばりさんに僕のこと好きだったか確かめたい

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【関西レジェンド伝】林与一(4)ひばりさんに僕のこと好きだったか確かめたい
美空ひばりさんとは多くの作品で共演。恋人かと噂された【拡大】  僕の名前が知られるようになった1964(昭和39)年のNHK大河ドラマ「赤穂浪士」には、「高校三年生」が大ヒットしていた歌手の舟木一夫さんも出演していました。彼とはそこから56年のお付き合いです。 師匠の長谷川一夫は舞台の初日に襦袢(じゅばん)とふんどしを新しいものにした。付き人の僕はそれを縫わされるんです。衣装さんはほとんど女性なんですが、「女の手の入ったものを舞台で着てはお客さまに失礼だ」と。長谷川のお客さんはほぼ女性ですから。それを聞いて舟木さんが縫ってほしいと言ったのか、僕が長谷川はいつも初日にこうしてますよと言ったのか忘れましたけど、とにかく縫ってあげたんですね。 「俺はいろんな襦袢を着るけれど、これは与一ちゃんが縫ったやつだと分かるんだ」というのが殺し文句で、うれしくなっちゃって、舞台のたびに縫ってあげて。いまだにですよ。昨年11月の大阪・新歌舞伎座「舟木一夫特別公演」のときも襦袢を縫ってあげました。 「赤穂浪士」で世間から騒がれるようになり、長谷川一夫からも「もう、おまえをあごで使うわけにはいかない。京都から親を呼んで独立しなさい」と言われました。神奈川県の鎌倉に家を建てたんですが、たとえばバレンタインデーのチョコレートの量もすごくてね。トラックで運ばれてきて、自宅の16畳の応接間に入りきらなくて廊下にも置かなきゃいけないほど。住所を書いていた方には「ありがとうございます 林与一」と直筆で感謝状を書いたんですが、書き終わるのに3カ月かかりました。 【続きを読む】
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