トヨタ、先端技術都市建設　自動運転、ＡＩ生かす

ソニーが試作した電気自動車＝６日、米ラスベガス（共同）【拡大】 　トヨタ自動車は６日（日本時間７日）、多様なモノやサービスがインターネットでつながる実証都市「コネクティッド・シティ」を静岡県裾野市に建設すると発表した。従業員ら約２０００人が居住し、自動運転車やロボット、人工知能（ＡＩ）など先端技術をどう暮らしに役立てるかの実験場とする。世界最大の家電ＩＴ見本市「ＣＥＳ」の開幕に先立つ発表会で豊田章男社長が明らかにした。　トヨタは２年前のＣＥＳで移動サービス全般を手掛ける「モビリティカンパニー」への転換を宣言。今回の街づくり構想により単なる車メーカーからの脱却を加速する。豊田氏は「トヨタは世界をより良い場所にするための役割を果たせると信じている。この都市は小さいが、重要な一歩だ」と語った。　ＣＥＳは７～１０日に開かれ、日産自動車やホンダ、ドイツのダイムラーなど多くの自動車メーカーが参加する。部品メーカーも一堂に会し、ブリヂストンが初出展して空気を使わない次世代タイヤを紹介する。　ＣＥＳで披露されるＡＩや通信、センサーなどに絡む先端技術は自動運転など成長分野と親和性が高く、多くの企業が技術を競う。自動車メーカーは近年ＣＥＳを重視し、自動車ショーの地盤沈下も指摘されている。（共同）