セブンペイ、２５万人が払い戻し受けず　未利用の残高約７０００万円

　コンビニ「セブン－イレブン」で不正利用が相次ぎ昨年廃止されたスマートフォン決済サービス「７ｐａｙ（セブンペイ）」で、手続きをせず残高の払い戻しを受けていない利用者が全国で約２５万人に上ることが９日、分かった。セブン＆アイ・ホールディングスによると、未利用の残高は計約７０００万円で、少額の保有者が多いとみられる。　セブン＆アイによると、資金決済法に基づく払い戻し手続きの期限は１０日で、インターネット上の特設サイトなどを通じて手続きを呼び掛けている。ただ、残高の保有が確認できた利用者には同社の判断で１１日以降も払い戻しに応じるという。　サービスが廃止された昨年９月末時点では約３７万人、計約１億９０００万円の残高が未利用となっていた。　セブンペイを巡っては昨年７月のサービス開始以降、最大時で１５０万人が登録。しかし間もなく本人に成り済まして商品を購入する不正利用が発覚し、セブン＆アイはセキュリティー対策が不十分だったとして謝罪していた。被害は全国で約８００人、計約３８００万円に上ったが、補償はほぼ終えたとしている。