東京地検の要請で米在住のゴーン被告息子聴取

　前日産自動車会長、カルロス・ゴーン被告（６５）が起訴された会社法違反事件に関連し、米司法当局が東京地検特捜部の要請を受け、同被告の米国在住の息子や娘から事情を聴いたことが９日、分かった。検察側は、同被告側に還流された日産資金の一部について、息子が経営に関わっていた米国の投資会社に流れた疑いがあるとみて調べている。息子は、投資会社の資産には同被告からの送金も含まれていたことを認める趣旨の供述をしたという。　また、東京地検の斎藤次席検事は９日の会見で、偽証容疑で逮捕状を取ったゴーン被告の妻、キャロル・ナハス容疑者（５３）についても、関係者に多額の口止め料を支払っていた疑いがあると明かした。