柄本佑、ドラマでジャズピアノを弾く「2カ月以上前から練習」

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柄本佑、ドラマでジャズピアノを弾く「2カ月以上前から練習」
脚本家、桑原亮子さんと会見した柄本佑【拡大】  25年前の1995年1月17日に起きた阪神大震災の被災地のために尽力し、若くして世を去った精神科医をモデルにしたNHKのドラマ「心の傷を癒すということ」(18日スタート、土曜後9・0、全4回)の制作発表が14日、東京・渋谷の同局で行われ、医師を演じた俳優、柄本佑(33)が会見した。 モデルは大震災当時、神戸大医学部精神神経科助手だった故安克昌(あん・かつまさ)医師。大震災から5年後、肝細胞がんのため39歳で死去、病が末期で見つかったとき、妻は3人目の子供を身ごもっていたという。安さんは在日韓国人で、大震災後、産経新聞に連載記事を執筆し、日本の「心のケア」の先駆けとなったことで知られる。 柄本は撮影前、遺族にも会って話を聞いたそうで「包み込むような優しさとおおらかさを持ったすごい人だなと思いました」としみじみ。精神科医の役は初めてで、「僕の中では『寄り添う』ということが今回のテーマでしたが、避難所の被災者に向き合うとき『眠れてますか』とか、『具合はどうですか』と聞くセリフ一つとっても、難しかった」と振り返った。 「悲しい表情をした人には悲しい表情で、うれしそうな人には笑顔でと心がけました」と語り、「役者人生の中でも、ものすごく記念碑的な作品になりました」と確かな手応えを感じている様子。被災者の少年に「弱いところがあっていいんだよ。弱いからこそ、共感して弱い人を助けられるんだ」という場面など心の通い合う人間模様のほか、被災地の不安や葛藤、怒りなどがリアリティーをもって迫ってくる。 脚本を担当した桑原亮子さんは中学2年のとき、兵庫県西宮市で大震災に遭遇した1人。それだけに「あのときは誰がどこに住んでいるかとか分かっていて、大丈夫だろうかと住民同士が気遣い合っていた。その点、今の社会の心の耐震構造は弱くなっているのでは」と指摘、「このドラマが1人1人を大事に考える社会になるよう、もう1度考えてもらうきっかけになれば」と願いを込めた。 劇中、柄本がジャズピアノを華麗に弾きこなすシーンが何度も登場するが、「まったく初めての体験。撮影の2カ月以上前から練習しましたが、本当に難しかった。しかも、弾く曲のオファーが増えていくし、泊まっている部屋でも練習したけど、めっちゃ難しかった」と苦笑、ピアノ演奏が最も難しかったようだ。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 柄本佑、ドラマでジャズピアノを弾く「2カ月以上前から練習」