ＨＲＷ代表が中国を批判「人権擁護する国際社会の取り組みに激しい攻撃」　

　国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ（ＨＲＷ）のケネス・ロス代表が１４日、米ニューヨークの国連本部で記者会見し、中国が「人権を擁護する国際社会の取り組みに激しい攻撃を仕掛けている」と批判した。２０２０年版の世界の人権状況に関する報告書の発表に合わせて語った。　記者会見の終了直前、会場に潜り込んでいた中国国連代表部の１等書記官が発言を求め「報告書には偏見と作り話が含まれ、事実を無視している。全ての内容を断固拒否する」と述べた。　ロス氏は報告書を香港で発表する予定だったが、香港国際空港で１２日、入管当局に入境を拒否され、国連本部で会見した。　報告書は約１００カ国の人権状況を分析。日本については、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告の事件で、刑事事件の容疑者を長期拘束して自白を強要する「人質司法制度」が改めて国際社会から注目を浴びたと指摘。ロス氏は会見で「これは司法制度ではなく自白制度だ」と批判した。（共同）