広島高裁、伊方原発3号機の運転差し止めを仮処分決定

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広島高裁、伊方原発3号機の運転差し止めを仮処分決定
四国電力伊方原発3号機=愛媛県伊方町【拡大】  四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転禁止を求めて、50キロ圏内に住む山口県東部の三つの島の住民3人が申し立てた仮処分の即時抗告審で広島高裁(森一岳裁判長)は17日運転を差し止める決定を出した。 主な争点は、約130キロ離れた熊本県・阿蘇カルデラの火山リスクや、耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)に関する原子力規制委員会や四国電の規定や評価が妥当かどうか。 昨年3月の山口地裁岩国支部決定は「原発の運用期間中に阿蘇カルデラの巨大噴火が起きる可能性は小さく、基準地震動の評価も付近の断層を考慮し不合理な点はない」として申し立てを却下。住民側が即時抗告した。 伊方3号機は現在、定期検査のため停止中で、今月15日にはプルサーマル発電で使い終わったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の取り出しを完了した。4月27日からの営業運転を計画している。 伊方3号機を巡っては2017年12月の広島高裁仮処分決定が、阿蘇カルデラの破局的噴火による火砕流到達のリスクを指摘し、運転禁止を命令。しかし18年9月の異議審で同高裁が覆して再稼働を認めた。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 広島高裁、伊方原発3号機の運転差し止めを仮処分決定