写真家の奈良原一高さん死去、88歳 戦後の写真界をリード

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写真家の奈良原一高さん死去、88歳 戦後の写真界をリード
 戦後を代表する写真家の一人として幅広く活躍した奈良原一高(ならはら・いっこう、本名楢原一高)さんが19日午後4時29分、心不全のため東京都世田谷区の介護施設で死去した。88歳。福岡県出身。葬儀・告別式は28日に家族葬として行う。喪主は妻恵子(けいこ)さん。 早稲田大大学院在学中の1956年、長崎県・端島(通称軍艦島)と鹿児島県・桜島で厳しい環境下に暮らす人々を撮った初の個展「人間の土地」で脚光を浴びた。人間の生きる姿を詩情豊かに捉えた写真で一躍注目を集めた。 58年に個展「王国」で日本写真批評家協会新人賞を受賞。翌年、写真家集団「VIVO」を東松照明さんや細江英公さんらと結成、時代をリードする写真家の一人となった。 68年に芸術選奨文部大臣賞を受けた写真集「ヨーロッパ・静止した時間」をはじめ、スケールが大きく、劇的で美しい構成の作品が内外で高く評価された。ほかの写真集に「ジャパネスク」「ヴェネツィアの夜」など。2006年旭日小綬章。九州産業大教授も務めた。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 写真家の奈良原一高さん死去、88歳 戦後の写真界をリード