韓国大統領府捜査の指揮官交代　チョ前法相家族の不正捜査の次長検事も異動

　韓国法務省は２３日、大統領府による選挙介入と監察もみ消しの両疑惑で捜査を指揮していた地検の次長検事２人を交代させる人事を発表した。韓国メディアが報じた。最高検、高検の幹部人事の刷新に続く措置。法務省は捜査や公判には影響しないとしているが、検察は反発を強めるとみられる。　２人はソウルから地方に異動する。検察側は法務省の人事発表に先立ち「進行中の捜査を考慮し、人事の規模は最小限にするのが望ましい」との見解を示していたが、交代対象は高検検事を含め計７５９人に上った。チョ国・前法相の家族の不正捜査を指揮していた次長検事も含まれる。　一方、ソウル中央地検は２３日、弁護士時代にチョ氏の息子のインターン証明書を偽造し大学院の入試業務を妨げたとして、大統領府の崔康旭・公職紀綱秘書官を業務妨害罪で在宅起訴した。　崔秘書官の刑事処分を巡って、朝鮮日報は２２日、法務省が今月新しく任命した地検トップが在宅起訴の決裁を出さず遅らせていたと報道。（共同）