ホンダ、「ステップワゴン」など５万台リコール　タカタ製エアバッグに異常破裂の恐れ

　ホンダと同社の米国、カナダの現地法人は２３日、タカタ製エアバッグに異常破裂の恐れがあるとして、「ライフ」「ステップワゴン」など１６車種計５万７５７７台（１９９６年９月～９９年１２月生産）をリコールすると国土交通省に届け出た。　オーストラリアで昨年発生した異常破裂が原因と疑われる死傷事故を受けた措置。同国当局が原因を調査中だが、事故車と同じタイプのエアバッグで製造不備が確認されたためリコールとなった。日本国内で事故の報告はない。米国とオーストラリアで既に計約２４３万台のリコールを届けており、カナダでも３０万台について届ける予定。　国交省によると、運転席側のエアバッグでガス発生装置の密閉が不十分なため、ガス発生剤に湿気が入ったり、逆に乾燥したりする結果、エアバッグの展開の遅れや異常破裂の恐れがある。　オーストラリアの事故をきっかけにしたタカタ製エアバッグの問題を巡り、トヨタ自動車とＢＭＷ日本法人は既にリコールを開始。スズキ、マツダ、三菱自動車、三菱ふそうトラック・バスも今月中に届け出る見通し。