渡辺謙「福島から世界に届ける」、主演の佐藤浩市「何か残る映画」

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渡辺謙「福島から世界に届ける」、主演の佐藤浩市「何か残る映画」
原発作業員のように抜群のチームワークで映画を作った前列左から吉岡秀隆、佐藤、渡辺、安田成美、後列左から佐野、緒形直人、平田満、萩原聖人、若松監督=東京・丸の内(撮影・塩浦孝明)【拡大】  俳優、佐藤浩市(59)の主演映画「Fukushima50(フィフティ)」(若松節朗監督、3月6日公開)のワールドプレミアが26日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、世界73カ国・地域での上映が決まったことが発表された。2011年の東日本大震災による福島第1原発事故の裏で戦った原発作業員50人の物語。共演の渡辺謙(60)は「この男たちが世界を救ったかもしれないという思いを、福島から届けたい」と力強く宣言した。 震災から9年-。世紀の大災害で起こった事実を風化させまいと、佐藤と渡辺が思いを訴えた。 映画タイトルは、海外メディアが福島第1原発の事故防止のために命を懸けた作業員50人を「Fukushima50」と報じたことに由来。ワールドプレミアでは、同作が欧州やアジアなど73カ国・地域で上映されることが発表された。 米ハリウッド映画にも出演してきた渡辺は「タイトルが英語表記なのは福島から東京、日本全国を回り、世界に届けるためだと思っている」と熱弁。第二次世界大戦で原爆を投下された広島を例に「“Hiroshima”という言葉も最初はネガティブに使われていたけど、少しずつポジティブなワードに変わっていった」と海外生活を通した経験に触れ、今回の上映決定に「何かすごいパワーを届けられるに違いない」と言い切った。 渡辺の1つ下で「謙ちゃん」と慕う佐藤も賛同。映画は津波など被災者にとって辛いシーンも含むが、「記録としても記憶としても残る作品。災害はいつも深い爪痕と傷痕を残しますが、負の遺産を明日、未来への遺産に変えられると思っています」と力を込めた。 2人は東京での試写に先駆け、23日に福島・郡山市で行われた舞台あいさつに参加。渡辺は「被災地の方から『この映画で真実が分かりました。作っていただいてありがとうございます』という言葉をもらい、誇りと映画を届ける自信をいただいた」と感謝した。 福島県民の思いを背負って帰京した佐藤は「エンディングまで観ていただければ必ず何か残る映画です」ときっぱり。「舞台袖で謙ちゃんと握手をした」と無言で互いの気持ちを確かめ合い、決意を新たにしたことも明かした。熱い思いを胸に「Fukushima50」を世界に届ける。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 渡辺謙「福島から世界に届ける」、主演の佐藤浩市「何か残る映画」