吉村知事「狭い空間で騒ぐのは避けて」　大阪で３０人感染、若者多数

　大阪府は９日、小学生から６０代までの男女３０人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。緊急事態宣言の解除後では最多で、３０人以上となるのは４月２９日以来。うち２０～３０代が２１人と７割を占めた。　府はこれまでの状況から飲食店で感染が広がっているとみており、大皿料理の利用や回し飲みなどを控えるよう注意喚起。吉村洋文知事も「少人数で食事をするのは構わないが、狭い空間で騒ぐのは避けてもらいたい」と府民に呼び掛けた。　府によると、３０人はいずれも軽症か無症状。うち２０人は感染経路が分かっておらず、１０人は経路不明の人の濃厚接触者だった。感染疑いの人に対する検査は７３５人分実施され、陽性者の割合は４・１％だった。　これとは別に、１人が宿泊施設での療養終了後の検査で陽性となった。　府は自粛要請などの可否を判断する独自基準「大阪モデル」を運用しているが、府民や事業者に警戒を呼び掛ける「黄信号」の基準には達していない。