渡辺謙、吉田昌郎さん命日に「もう一度、映画で感じて」

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渡辺謙、吉田昌郎さん命日に「もう一度、映画で感じて」
映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」で舞台あいさつする俳優の渡辺謙(左)と佐藤浩市=9日午後、東京・有楽町(飯田英男撮影)【拡大】

 俳優、佐藤浩市(59)と渡辺謙(60)が9日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画「Fukushima50」(若松節朗監督)のカムバック上映舞台あいさつに出席した。 3月6日に公開され、週末興行ランキングで2週連続1位を獲得するなど好スタートを切ったが、その後、コロナ禍による緊急事態宣言で全国の映画館が休館に。4月17日~5月14日の有料ストリーミング配信を経て同15日から再公開。興収はコロナ禍でも8・2億円を記録している。 映画は2011年の東日本大震災による福島第1原発事故での作業員の奮闘を描いた物語。公開翌日の3月7日に丸の内ピカデリーで行うはずだった舞台あいさつが中止になっており、原発1・2号機の当直長、伊崎を演じた主演の佐藤は「こうしてお客さまの前に立てることが不思議」と複雑な胸中を明かした。 渡辺は第1原発所長で13年に死去した吉田昌郎さん役。この日が命日で「災害では現場の声が一番大事。この日にもう一度、現場を大事にした吉田所長を映画で感じていただければ、吉田さんも喜んでくれるのでは」と天国に思いをはせた。 佐藤は原発事故とコロナ禍の現状を重ね、「人が何をできるのか、その方向をちょっとでも間違えると取り返しがつかなくなる。映画で語りたいことと今の状況は一緒」と力説。「人災にしないために一人一人が考えながら日常を生きることが求められている」と訴えた。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 渡辺謙、吉田昌郎さん命日に「もう一度、映画で感じて」