藤井棋聖、18歳初黒星 千日手指し直し…丸山九段と13時間半超え激闘も及ばず/将棋

FavoriteLoadingこの記事をお気に入りに登録しませんか!
藤井棋聖、18歳初黒星 千日手指し直し…丸山九段と13時間半超え激闘も及ばず/将棋
約13時間半に及ぶ激闘の末に敗れた藤井聡太棋聖。18歳最初の対局を飾れなかった=24日夜、東京都渋谷区(日本将棋連盟提供)【拡大】

 将棋の最年少タイトルを獲得した藤井聡太棋聖(18)が、豊島将之竜王(30)=名人=への挑戦を目指す第33期竜王戦決勝トーナメントの初戦が24日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、千日手成立による指し直しの末、丸山忠久九段(49)に116手で敗れ、同トーナメントで敗退した。16日のヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局(産経新聞社主催)で初タイトルを獲得した18歳は、新棋聖として初黒星を喫した。 最後まで食らいついた。午後11時32分。13時間半を超える死闘の末、116手で敗戦。勝者の丸山九段に、藤井棋聖は頭を下げた。 「早い段階で形勢を損ね、苦しい展開になった。常に押されていたのかなと思います。(決勝トーナメントの)敗退は残念です」 19日に誕生日を迎えた藤井棋聖にとって、18歳になって初めて臨んだ対局は振り駒で後手。初対局の相手に時間を使いながら、序中盤は互角の戦いを展開した。 だが、中盤の61手目、午後3時43分に千日手が成立した。30分の休憩後、指し直し局がスタートしたが、残り時間で2時間半以上のビハインド。次第に時間はなくなり、71手目で1分将棋に突入した。「時間の面では不利でしたが、それは割り切ってやりました」。 形勢が不利になっていく中で、食らいつき、粘って、寄せ間違いを誘うために揺さぶりもみせた。だが、羽生善治九段(49)と同学年の実力者に屈した。 16日の棋聖戦五番勝負第4局で渡辺明二冠(36)=棋王・王将=を破り、初タイトルを獲得。17歳11カ月での最年少タイトル獲得を果たした。 勢いに乗って、今回の対局に臨んだが、棋聖として初黒星。竜王戦の敗退で、期待された今年度中の4冠獲得の可能性はなくなった。 「しっかり反省して、来年(の竜王戦で)頑張りたい」 次戦は29日、順位戦B級2組で鈴木大介九段(46)と対局する。来月4、5日には王位戦七番勝負第3局で木村一基王位(47)と激突する。王位戦ではすでに2勝を挙げており、第3局に勝てば2冠獲得へ王手をかける。大一番で勝つためにも、しっかりと切り替える。
【続きを読む】

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 藤井棋聖、18歳初黒星 千日手指し直し…丸山九段と13時間半超え激闘も及ばず/将棋