ブルーインパルス、5月の東京上空飛行の舞台裏 飛行中も唱え続けた「落ち着け」「冷静に」

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ブルーインパルス、5月の東京上空飛行の舞台裏 飛行中も唱え続けた「落ち着け」「冷静に」
東京スカイツリー付近を飛行するブルーインパルス=5月29日(本社チャーターヘリから、撮影・大西史朗)【拡大】

 日本国内の新型コロナウイルス感染者は5万5000人を超え、国民の心に暗い影を落としている。3~5月の第1波の感染拡大の際、人々を勇気づけた出来事の一つに、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が5月29日、東京都心上空を飛行したことがある。医療従事者への敬意と感謝を示すためだったが、それ以外の多くの人も空を見上げ、勇気づけられた。飛行はどう行われたのか。舞台裏を探った。 「落ち着け」「冷静に淡々と」 ブルーの飛行班長の海野勝彦3佐は5番機の後席に収まった。ここで飛行前から自らに言い聞かせ続けた。そしてブルーの6機と随伴機1機は空自入間基地を飛び立った。 空は快晴。「医療従事者に敬意と感謝の気持ちを届けるには、最高の天気だと思った」と海野3佐。飛行中も「落ち着け」と「冷静に」は唱え続けた。 ブルーが東京上空を飛行したのは5月29日だ。都内の新型コロナウイルス感染者が入院している病院の上空を多く飛ぶよう、巨大な8の字を描くコースを2周した。 午後0時40分過ぎ、JR新宿駅南口付近に「ヒュオォォーン」とエンジン音が響いた。5本の白く長いスモークが上空約1220メートルに残り、大勢の人の間から自然に拍手が湧き起こった。 ブルーが過去に都心上空を飛んだのは1964年の東京五輪開会式と2014年の旧国立競技場のお別れイベントだけなので、現在の隊員は未経験だ。しかも今回の飛行は急に決まり、準備期間がほとんどない。加えて東京上空は羽田空港を離着陸する民間機、米軍や自衛隊の航空機などが飛び交う過密空域だ。リハーサルはできない。
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[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) ブルーインパルス、5月の東京上空飛行の舞台裏 飛行中も唱え続けた「落ち着け」「冷静に」