ＡＰＥＣオンライン開催へ　１１月１１日予定、議長国マレーシア

　マレーシアで１１月１１日に予定されているアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議が、オンライン形式で開かれることが２７日分かった。新型コロナウイルスの収束の見通しがつかないため、対面方式を断念した。複数の東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）外交筋が明らかにした。　ＡＰＥＣ首脳会議は、１１月３日の米大統領選後、日本を含む主要国首脳が初めて顔をそろえる場として注目されていた。ＡＰＥＣの直後にベトナムで開かれる東アジアサミットやアジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）首脳会合の開催形式にも影響を与えそうだ。　昨年の議長国だったチリは国内の反政府デモを理由に首脳会議を中止。来年の議長国ニュージーランドは既にオンライン形式での開催を発表しており、３年間は対面式の首脳会議が開かれないことになる。　ＡＰＥＣ首脳会議は日本や米国、中国、ロシアなど太平洋を囲む２１カ国・地域の首脳が年に１回、貿易自由化や経済協力について協議する。（共同）