台風９号、九州に最接近　天気大荒れ、山陽新幹線は一時運休決める

　大型で非常に強い台風９号は２日、東シナ海を北上し、九州北部の沖に達した。進路の東に当たる五島列島や対馬は天気が大荒れとなり、山陽新幹線が３日始発から一時運休を決めるなど影響が広がった。日本の南のマリアナ諸島付近を進む１０号は特別警報級に今後発達し、６～７日に奄美から西日本にかけて接近・上陸する恐れがある。　気象庁によると、２日は９号の接近に伴い長崎市で３９・９メートル、長崎県新上五島町で３７・９メートルの最大瞬間風速を観測。宮崎県美郷町で２４時間降水量が１６０ミリを超えた。引き続き高波、高潮、大雨による土砂災害、浸水、川の増水・氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。　１０号は海面水温が高い海域を進み、大量の水蒸気を取り込んで伊勢湾台風並み（中心気圧９３０ヘクトパスカル以下、最大風速５０メートル以上）の勢力に発達する見通し。気象庁は日本に接近した段階で暴風、高潮、波浪の特別警報を発表する可能性がある。週末までに備えが必要だ。　台風９号は２日午前９時、「非常に強い」から「大型で非常に強い」勢力に変わった。