新党代表選は枝野氏優勢　追う泉氏、票数が焦点

　立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党の代表選は、立民の枝野幸男代表（５６）が国会議員１４９人の過半数を超す優勢に立つ。陣営が「圧勝」の目安とする１００票の大台に乗るかどうかが焦点だ。国民の泉健太政調会長（４６）は反枝野票の取り込みを図り、懸命に追い上げる。新代表と同時に投票で決まる党名は「立憲民主党」の継承か「民主党」の復活か、見通せない状況だ。１０日に投開票される。　新党の出身構成は立民が８８人と最多で、国民４０人、無所属２１人。７日の枝野氏陣営の集会には代理を含め８０人以上が出席し、多くが立民だった。　枝野氏は、立民内最大勢力（３０人強）のリベラル系グループを率いる赤松広隆衆院副議長から支援を受ける。赤松氏は８日のグループ会合で「少なくとも３桁に乗る数を取らないと、本当の意味で勝ったことにならない」と強調した。　一方の泉氏は、合流新党内で国民出身議員の発言力を確保するため擁立された面があり、立民や無所属への広がりは弱い。枝野氏の党運営に不満を抱く中堅・若手議員に的を絞り「風通しの良さ」を訴えている。