トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から、北朝鮮は米国と戦争する用意があったとの説明を受けていたことが14日、分かった。米朝首脳会談でのやりとりとみられる。トランプ氏がインタビューで語った内容として、米著名記者ボブ・ウッドワード氏の新著「レイジ(怒り)」で明らかになった。
15日出版の同著によると、トランプ氏は昨年12月13日のインタビューで、北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返し米国との軍事的緊張が高まった時期を念頭に、米朝が戦争に陥る可能性について「金氏は完全に準備できていた」と指摘した。
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ウッドワード氏が金氏から直接聞いたのかと確認すると、「その通りだ」と強調。「彼は戦争になるものだと思っていた。だが、われわれは会った」と述べ、2018年6月の初の米朝首脳会談実現で戦争を回避できたとの認識を示した。
金氏はポンペオ米国務長官に対しても、戦争の可能性について「とても差し迫っていた」と説明したという。ポンペオ氏は側近に「本当かはったりかは分からなかった」と漏らしたとしている。(共同)