大阪府は8日の新型コロナウイルス対策本部会議で、府民を対象とする「多人数」の飲み会や宴会の自粛要請を9日までで終了することを決めた。会議後、吉村洋文知事は「9月の4連休後の状況を注視してきたが感染者数は低空で推移している。社会を動かすことも重要で、要請はいったん解除する」と述べた。
府内では8日、新たに49人の感染が確認された。9月下旬以降、50人前後で推移している。
会議では今月10日から11月15日まで、飲み会などに限らず「3密(密閉、密集、密接)で唾液が飛び交う環境」回避を改めて要請することも決めた。吉村氏は「多人数の飲み会が感染リスクが高い状況に変わりはない」との認識も示した。
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独自の判断基準「大阪モデル」で警戒を示す黄信号も維持する。府は8月に「5人以上」の飲み会自粛を呼び掛け、9月からは対象を「多人数で唾液が飛び交う飲み会」に緩和した。要請は新型コロナ特措法に基づく措置で法的拘束力はない。
冬のインフルエンザの同時流行に備え来年1月までに1日当たり少なくとも約2万件まで検査体制を拡充することも決定した。