韓国南東部・蔚山の33階建ての高層ビルで8日午後11時すぎ、火災が発生した。韓国メディアによると火は外壁を伝って瞬時に燃え広がり、ビルのマンション部分や近隣の住民ら数百人が避難した。煙を吸った約90人が病院に搬送された。
火は商業施設も入る複合ビル全体を包むように燃え広がった。はしご車も出動したが、高さが届かず消火は難航した。数十人が屋上に避難し、救出された。火は強風にあおられ、隣接する商業施設の屋上部分に延焼した。ビルの火災は約2時間後におおむね鎮火した。
瞬時に火災の規模が拡大したのは、外壁に用いられていた断熱材が原因とみられている。断熱材が燃えて有毒ガスも発生した。消防や警察が火災の詳しい原因を調べている。
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ビルは2009年に完工し、約130世帯が入居していた。蔚山は南部釜山から近く、人口約115万人の韓国南東部の主要都市。(共同)