陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが6日、暫定配備されている千葉県の木更津駐屯地で初めて飛行した。7月に2機が到着してから、点検作業を続けていた。飛行は駐屯地でのホバリングから始め、今月10日以降、駐屯地外に出て木更津市内や、他の地域にも範囲を広げる。陸自は、訓練のレベルを徐々に引き上げ、部隊で運用できるようにする考えだ。
米軍の兵員輸送機として開発されたオスプレイは開発段階から事故が続発。日本国内でも2016年12月、沖縄県名護市で米軍のMV22が不時着、大破しており、安全性の確保が重要な課題だ。
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6日はヘリコプターモードでの飛行。午前10時45分ごろ、両翼のプロペラを上空に向けたオスプレイ1機がゆっくりと離陸、垂直に浮上した。その後、機体の姿勢を保ったまま、前進と後退を試し、約10分後に着陸した。
防衛省は、沖縄県・尖閣諸島など南西諸島の防衛力強化を狙い、陸自にオスプレイ計17機を導入する計画で、長崎県佐世保市の相浦駐屯地が拠点の離島防衛専門部隊、水陸機動団の輸送を主な任務とする。
最終的な配備候補地とする佐賀市の佐賀空港では、地元調整が難航しており、木更津は25年7月までの5年間を目標とする暫定配備地と位置付けられている。