将棋の第33期竜王戦7番勝負の第5局は5、6の両日、神奈川県箱根町で指され、後手の豊島将之竜王(30)が84手で挑戦者の羽生善治九段(50)を破り、対戦成績4勝1敗で初防衛を果たした。羽生九段の奪取はならず、前人未到の通算タイトル100期は持ち越しとなった。
豊島竜王は愛知県出身。2007年にプロ入りし、19年12月には史上4人目となる竜王、名人のビッグタイトルを同時に保持。今回、タイトル戦では4度目となった防衛戦で初めて勝利、竜王の座を守った。
羽生九段は17年に竜王を奪取し、自身の通算タイトル獲得記録を99期に更新。だが、18年の竜王戦防衛戦で敗れ、27年ぶりに無冠になった。大台を前に足踏みが続いている。
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叡王との二冠を維持した豊島竜王は、「(防衛戦初勝利に)なかなかできなかったのでよかった」。羽生九段は「自分なりに充実して指せたが、細かいところでミスがあった」と話した。