ヒット曲「喝采」「北酒場」を作曲し、日本レコード大賞を受賞した作詞作曲家で歌手の中村泰士(なかむら・たいじ、本名泰士=たいし)さんが20日午後11時50分、肝臓がんのため大阪市内の病院で死去したことが24日、分かった。81歳だった。
中村さんの訃報を受けて、歌手、細川たかし(70)が24日、「公私共に大変お世話になりました」と文書で追悼コメントを発表した。
中村さんに作曲してもらった代表曲では、デビュー曲「心のこり」(1975年)が日本レコード大賞最優秀新人賞、「北酒場」(82年)が日本レコード大賞を受賞。「今でも感謝の気持ちで一杯です」と“恩師”の死を惜しんだ。
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「豪快で明るく歌が大好きだった先生が亡くなって寂しい」と続けた細川。作曲だけでなく作詞もしてもらった「輪!諸居にっぽん」を出した2018年、千葉・鴨川市で発売イベントを開いたときには中村さんも法被姿で参加、自ら歌って踊って盛り上げてくれた。
歌手活動もしていた中村さん。細川は「『たかし、俺の分まで歌ってくれ』と言っていると思いますので、『天国から見守ってください』とお願いしました」と心の中で別れを告げたという。