午後3時、議員バッジを着けた黒いスーツ姿の案里議員は裁判長に一礼し、法廷の中央に立った。「懲役1年4月に処する。5年間刑の執行を猶予する」。判決主文に反応は示さなかったが、裁判長が現金授受の状況を詳述すると、目元を拭うようなしぐさを幾度も見せた。閉廷後はタクシーで東京地裁を離れた。
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昨年8月の初公判では毅然とした態度で無罪を主張。その後の公判で、地元議員らが「違法な金だった」との証言を重ねると、次第にうつむきがちになり、感情の浮き沈みも見せるようになった。
被告人質問では検察官に何度も追及され、答えに窮する場面も。昨年12月の結審時には「今思えば、甘かったのかもしれない。しかし、皆さまを裏切るようなことはしていない。どうか私を信じて」との意見を述べていた。