物流大手の佐川急便とJR北海道は21日、宅配便を北海道新幹線で運ぶ「貨客混載」の実車検証を、北海道側の新函館北斗から本州側の新青森までの約150キロで行った。佐川急便は北海道-本州間の輸送時間の短縮、JR北海道は新幹線の空きスペースの有効活用が狙いで、両社は貨客混載の3月末までの事業化を目指している。
21日は佐川急便函館営業所から車で新函館北斗駅に運ばれてきた荷物を、ドライバー2人が午後9時57分発の「はやて100号」に搬入。荷物が入った青色の専用ボックス4箱が8号車の4座席に置かれ、同日午後11時ごろに新青森駅に到着した。
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貨客混載が事業化されれば函館市と青森市の間で荷物を送る場合、従来のフェリー輸送では翌日午後だった受け取り時間を午前に早めることが可能になる。佐川急便北海道支店の塩家博幸営業課長(45)は「新しい輸送サービスの第一歩として、事業化していきたい」と話した。