スズキは24日、鈴木修会長(91)が6月開催の定時株主総会で退任すると発表した。取締役からも退き相談役となる。後任の会長は置かない。1978年の社長就任以降、40年以上経営トップを務め、インド進出やトヨタ自動車との資本提携などを推進。スズキを世界的な自動車メーカーに成長させた。
修氏はオンラインによる記者会見で、自身の退任理由について、昨年3月に創立100周年を迎えたのを機に「中期経営計画の着実な実行を推進するため、後進に道を譲ることを決めた」と説明した。
修氏は銀行員を経て、1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社。2代目社長の婿養子になり、78年には社長に就任した。
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スズキは同時に21年4月から26年3月までの新中期経営計画も発表した。25年までに電気自動車(EV)などの電動化技術を確立し、25年から製品を全面展開する方針を打ち出した。50年に製造時の二酸化炭素(CO2)排出をゼロにする目標も掲げた。
26年3月期連結売上高の目標は4兆8000億円とし、5年間で1兆円の研究開発費を投じる方針を示した。