北朝鮮体育省が運営するウェブサイト「朝鮮体育」は6日、同国オリンピック委員会が3月25日に開いた2021年総会で、世界的に流行する新型コロナウイルス感染症から選手を保護するため東京五輪への不参加を決めたと伝えた。日本政府は確認を急ぐ。今回の東京五輪に参加しないと表明した国は初めて。
北朝鮮の朝鮮中央通信は、総会が平壌でテレビ会議方式で開かれたと3月26日に報道。昨年の活動総括と今年の活動方針について討議したとし、記事は東京五輪には言及していなかった。
菅義偉首相は北朝鮮による日本人拉致問題を政権の最重要課題と位置付け、金正恩朝鮮労働党総書記と「直接向き合う」と安倍政権の路線を継承。日朝対話が断絶する中、東京五輪の機会を通じた北朝鮮側との接触も視野に入れていたが、困難になった。
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北朝鮮は18年2月の韓国平昌冬季五輪に電撃的に参加し、南北融和を演出。金正恩氏は同年3月、平壌で国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談した際、東京五輪や22年北京冬季五輪に「必ず参加する」と表明していた。(共同)