４月２９日の出港後に乗客１人の新型コロナウイルス感染が判明した豪華客船「飛鳥２」は１日、横浜港に帰港し、３０２人の乗客全員が下船した。
飛鳥２はこの日、午前１１時４０分頃に同市内の大さん橋に着岸。タラップに目隠しのブルーシートが張られる中、出港後に陽性が判明した都内在住の６０代男性と、同室で濃厚接触者とされた家族の女性１人が先に下船。用意された乗用車で搬送された。
その他の乗客の下船は約３０分で終了。乗客には運航会社が横浜市街までのバス計８台を用意したほか、事前にタクシーを予約した乗客も多かった。
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運航会社では乗客に乗船約１週間前のＰＣＲ検査を義務付けており、２９日の横浜港での乗船時にも受付で再度、乗客の検体を採取。今回は出港翌日の３０日午後３時までに検査会社から陽性者１人がいたとの報告を受け、クルーズの中止を決定した。運航会社によると、保健所に濃厚接触者と判断された女性は、船内で３回目のＰＣＲ検査を受け、結果は陰性だった。