秋元衆院議員、Ｘマス逮捕…ＩＲ事業参入狙う中国企業から収賄容疑

秋元司衆議院議員【拡大】 　東京地検特捜部は２５日、日本でのカジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）事業への参入を目指していた中国企業「５００ドットコム」側から、現金３００万円や約７０万円相当の利益供与を受けたとして、収賄容疑でＩＲ担当の内閣府副大臣だった衆院議員、秋元司容疑者（４８）＝自民、東京１５区＝を逮捕した。中国企業を巡る外為法違反事件は政界の汚職事件へと発展した。　東京・葛飾区の東京拘置所前。午後０時４０分頃、報道陣のカメラのフラッシュが一斉に光った。世間がクリスマスでにぎわう中、秋元容疑者が乗ったとみられる車両が同拘置所に入った。　秋元容疑者は逮捕直前、ツイッターに「不正には一切関与しておりません」と投稿。逮捕後に東京拘置所で接見した弁護人によると、「一切身に覚えがない」と話している。同容疑者は２５日、自民党に離党届を提出し、受理された。　特捜部は同日、事件の関係先として、千葉県印西市にある自民党の白須賀貴樹衆院議員（４４）＝千葉１３区＝の地元事務所と、宮城県石巻市にある自民党の勝沼栄明前衆院議員（４５）の地元事務所を家宅捜索。２人は１７年１２月、秋元容疑者と広東省深●（＝土へんに川）市の５００社本社を訪れていた。また、贈賄容疑で５００社の副社長の肩書で活動していた鄭希容疑者（３７）＝東京都港区、同社顧問だった紺野昌彦（４８）、仲里勝憲（４７）両容疑者も逮捕。一部は容疑を認めている。　秋元容疑者の容疑は、ＩＲ事業に便宜を図ってほしいとの趣旨と知りながら１７年９月下旬頃、鄭容疑者らから都内で現金３００万円を受け取ったほか、１８年２月中旬頃、北海道旅行の招待を受け旅費など約７０万円相当の利益供与を受けた疑い。特捜部は東京・永田町の衆院議員会館にある秋元容疑者の事務所で、３００万円の授受があったとみて捜査している。 【続きを読む】