藤井七段が１９年勝利締め！王位戦、初の挑戦者決定リーグ入り／将棋

斎藤慎太郎七段（右）との対局を制し、王位リーグへの進出を決め、感想戦を行う藤井聡太七段＝２７日午後、大阪市福島区・関西将棋会館【拡大】 　将棋の高校生プロ、藤井聡太七段（１７）が２７日、大阪市の関西将棋会館で指された第６１期王位戦予選７組決勝で前王座の斎藤慎太郎七段（２６）を１２１手で破り、王位戦で挑戦者決定リーグに初めて進んだ。　藤井七段にとって今年のラスト対局。過去２戦２敗と苦手な斎藤七段を相手に押し切り、最後を白星で締めくくった。　対局を終えると、「リーグ入りを一つの目標にしてきたので達成できてよかった」と安堵の表情。今後は、王位リーグで予選を勝ち上がった８人とシード棋士４人を加えた１２人が２組に分かれてリーグ戦で激突。各組の優勝者は挑戦者決定戦を行い、勝者は木村一基王位（４６）への挑戦権を得る。　藤井七段の今年度の成績は、これで３４勝１０敗（勝率７割７分３厘）。王将戦では挑戦者まであと１勝に迫ったが、惜しくも届かなかった。藤井七段は一年を振り返り、「タイトル挑戦には届かなかったが、トップ棋士と対戦できていい経験ができた。この経験を来年につなげられたら」とさらなる飛躍を誓った。　来年は目標のタイトル挑戦、奪取を目指す。