ＩＲ汚職事件の鄭希容疑者「賄賂の資金必要」　中国企業側に３００万円提供記録も

　日本でのカジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）事業を巡る汚職事件で、中国企業「５００ドットコム」の副社長の肩書で活動していた鄭希容疑者（３７）＝贈賄容疑で逮捕＝が、広東省深●（＝土へんに川）市の本社に「賄賂の資金が必要だ」との趣旨を伝えていたことが３０日、関係者への取材で分かった。同社側が衆院議員、秋元司容疑者（４８）＝収賄容疑で逮捕＝に現金３００万円を渡した記録を残していたことも判明した。　東京地検特捜部は、内閣府副大臣としてＩＲ事業への権限を持っていた秋元容疑者に「５００」社が近づき、見返りを求めて金銭提供を繰り返したとみて賄賂の立件額積み上げを狙うもようだ。